Q.294ステップアップ・コラム

ケーススタディ:道に迷った登山者は何を間違えた?

公開日  運営:登山の疑問100運営事務局

道迷いは、警察庁の統計で遭難の態様の中で最も多く(2025年は30.9%)、多くの場合、小さな判断の積み重ねで起きます。ここでは、統計や公的資料をもとに、当サイトが構成した架空の例で、道迷いがどのように深刻になっていくかを見てみましょう。大切なのは、「おかしい」と感じたら、すぐに立ち止まって、わかる場所まで戻ることです。

ケース:低山の日帰りで迷った例(架空)

道迷いが深刻になる流れ(架空の例) 1 昼すぎ 下山中、踏み跡に入り込む 2 違和感 道が細くなったが進み続ける 3 判断ミス 近道だと思い沢へ下る 4 行き詰まり 滝や崖で進めなくなる 5 日没 暗くなり、スマホの電池も減る
道迷いが深刻になる流れ(架空の例)

※当サイトが統計と公的資料をもとに構成した例で、実在の事故ではありません。

分かれ目ごとの正しい行動

場面間違えた行動取るべき行動
踏み跡に入った気づかずに進む道標や地図アプリで、こまめに現在地を確認(山で現在地を確かめる方法は?)
違和感を覚えた「たぶん大丈夫」と進む立ち止まり、わかる場所まで戻る
迷ったと気づいた沢へ下る沢へ下らず、尾根に登り返す(道に迷ったとき「沢を下りてはいけない」のはなぜ?)
日が傾いたあわてて動き回る早めに救助を求め、その場で夜に備える(山で夜を明かすことになったら?ビバークの方法は?)
電池が減った画面をつけっぱなし省電力にして、救助の連絡に電池を残す(山でスマホの電池をもたせるには?モバイルバッテリーは何mAh?)

なぜ沢に下ってはいけないのか

迷ったとき、下へ下れば道路や人里に出られると考えがちです。しかし、沢は下流へ行くほど滝や崖が現れ、進むことも戻ることもできなくなることがあります。迷ったら、登り返して尾根や見通しのよい場所に出るのが基本です。

道に迷ったと気づいたら、日が暮れる前に、ためらわずに110番や119番で救助を求めましょう。早い通報が、助かる確率を高めます(山で救助を呼ぶには?110番と119番どっち?)。

このケースから学ぶ準備

道迷いの対策の全体は山で道に迷ったらどうする?で紹介しています。

出典・参考:警察庁「令和7年における山岳遭難の概況等」(スポーツ庁 山岳遭難対策関係資料に収録)(2026年11月時点で確認)

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