Q.295ステップアップ・コラム

ケーススタディ:夏山で低体温症になるのはなぜ?

公開日  運営:登山の疑問100運営事務局

低体温症は冬山だけのものではありません。夏でも、標高の高い稜線で雨と強風にさらされ、濡れた服のまま歩き続けると、体温が奪われ低体温症になることがあります。ここでは、当サイトが構成した架空の例で、低体温症がどのように進むかを見てみましょう。天気が崩れる前の判断、濡れない工夫、こまめなエネルギー補給が、低体温症を防ぐ鍵です。

ケース:夏のアルプスの稜線で(架空)

低体温症に近づく流れ(架空の例) 1 朝 曇り。予報では午後から雨 2 昼前 稜線で雨と強風。雨具の下が汗と雨で濡れる 3 午後 寒さで手がかじかみ、行動食をとらない 4 疲労 歩くのが遅くなり、口数が減る 5 危険 震えが止まらず、判断が鈍る
低体温症に近づく流れ(架空の例)

※当サイトが公的資料をもとに構成した例で、実在の事故ではありません。

体温が奪われるしくみ

原因影響
雨濡れた服は、乾いた服より体の熱を奪いやすい
風風が強いほど体感温度が下がる(山の気温は平地より何度低い?風が吹くと体感温度は?)
疲労・空腹体の熱を作るエネルギーが足りなくなる(「シャリバテ」とは?エネルギー切れを防ぐには?)
気温標高が100m上がるごとに、気温は約0.6℃下がる

分かれ目ごとの正しい行動

  1. 出発前:午後に雨の予報なら、早出早着か、日程の変更を考える(登山は何時に出発するもの?早出が基本といわれる理由)
  2. 雨が降り始めたら:早めに雨具を着て、防寒着も重ねる(登山の雨具はどう選ぶ?ポンチョや傘ではダメ?)
  3. 稜線で風雨が強まったら:山小屋に避難するか、風の弱い場所へ下りる(山で天気が急に悪くなったらどうする?)
  4. 寒さを感じたら:行動食を食べ、温かい飲み物をとる(行動食は何を持っていけばいい?)
  5. 仲間の震えや口数の減少に気づいたら:すぐに行動を止め、体を温め、救助を求める

震えが止まらない、つじつまの合わないことを言う、歩けないなどの症状は、低体温症が進んでいるサインです。すぐに救助を求めてください(低体温症は夏の山でもなる?症状と対処は?、山で救助を呼ぶには?110番と119番どっち?)。

このケースから学ぶ準備

低体温症の症状と手当ては低体温症は夏の山でもなる?症状と対処は?で詳しく紹介しています。

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