Q.296ステップアップ・コラム

ケーススタディ:下山中の転倒はなぜ起きる?

公開日  運営:登山の疑問100運営事務局

転倒と滑落は、警察庁の統計で、道迷いに次いで多い遭難の態様です(2025年は転倒19.2%、滑落17.3%)。多くは、山頂に着いて気がゆるみ、疲れが出てくる下山中に起きます。ここでは、当サイトが構成した架空の例で、下山中の転倒がどのように起きるかを見てみましょう。

ケース:低山の下山中に転倒(架空)

転倒が起きる流れ(架空の例) 1 山頂 予定より遅れて到着 2 焦り 日没が気になり、急いで下る 3 疲れ 足が上がらず、つまずきやすい 4 滑る 濡れた木の根で足を取られる 5 けが 足首をひねり、歩けなくなる
転倒が起きる流れ(架空の例)

※当サイトが統計と公的資料をもとに構成した例で、実在の事故ではありません。

遭難の態様(2025年)

遭難の態様の割合(2025年) 道迷い 30.9% 転倒 19.2% 滑落 17.3% 疲労 9.8% 病気 8.1%
遭難の態様の割合(2025年)

※警察庁「令和7年における山岳遭難の概況等」より。

分かれ目ごとの正しい行動

場面取るべき行動
山頂で遅れていた引き返す時刻を決めておき、時間内に下山を始める(引き返す判断の基準は?どこで決める?)
下山を始める前靴ひもを締め直す(登山靴のひもの結び方は?登りと下りで変える?)
疲れを感じた短い休憩と行動食で、エネルギーを補う(行動食は何を持っていけばいい?)
下りの歩き方小さな歩幅で、ストックを使ってゆっくり(下りで膝が痛くならない歩き方は?転ばないコツは?、登山にストック(トレッキングポール)は必要?使い方は?)
濡れた岩や木の根足を置く場所を選び、体重を真上からかける(濡れた岩や木の根で滑らないコツは?)

下山中に転倒が多い理由

転倒して頭を打ったり、足首を痛めて歩けなくなったりすると、下山が遅れ、日没や低体温症の危険が重なります。けがをしたら、早めに救助を求めましょう(山で救助を呼ぶには?110番と119番どっち?)。

転倒と滑落の対策の全体は登山中の転倒を防ぐには?なぜ転ぶ?と滑落や転落を防ぐには?で紹介しています。

出典・参考:警察庁「令和7年における山岳遭難の概況等」(スポーツ庁 山岳遭難対策関係資料に収録)(2026年11月時点で確認)

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