道に迷ったと気づいたら、まず立ち止まって落ち着き、地図アプリや地図で現在地を確かめます。わからなければ、最後に確実だった場所まで来た道を戻るのが基本です。沢(谷)に向かって下りるのは、滝やがけに行き当たる危険が大きいので避けます。戻れない、現在地がわからないときは、見通しのよい安全な場所で救助を求め、むやみに動かず待ちましょう。
道迷いは遭難の原因で最も多い
警察庁によると、2025年の遭難者のうち30.9%が道迷いでした。国立登山研修所の安全登山カードも、道に迷ったらまず落ち着いて現在地を把握し、わからなければ見通しのよい場所に移動し、安全な場所で待機して救助を要請するよう呼びかけています。
やってはいけないこと
- 沢を下りる:谷は下るほど狭く急になり、滝やがけで行き止まる(道に迷ったとき「沢を下りてはいけない」のはなぜ?)
- 「たぶんこっち」で進み続ける:さらに迷いが深くなる
- 暗くなっても歩き続ける:転倒や滑落の危険が大きい
- スマホの電池を使い切る:救助要請に使えなくなる
「上へ戻る」が原則とされる理由
道迷いの多くは、下りで正しい道から外れて起きます。尾根の上の方が見通しがよく、道や目印も見つけやすいため、迷ったら下るより登り返すほうが正しい道に戻れることが多いといわれます。
迷わないための予防
- 分岐では必ず立ち止まり、道標と地図で方向を確かめる
- 地図アプリで、こまめに現在地を確かめる(登山の地図アプリはどう準備する?オフラインで使える?)
- 「踏み跡が薄い」「目印が消えた」と感じたら、すぐ引き返す
救助を求めるときは、現在地(地図アプリの緯度経度)、人数、ケガの有無、装備、携帯の番号を伝えます。くわしくは山で救助を呼ぶには?110番と119番どっち?で紹介しています。
出典・参考:警察庁「令和7年における山岳遭難の概況等」(スポーツ庁 山岳遭難対策関係資料に収録)、国立登山研修所「安全登山カード」(2026年11月時点で確認)