Q.026山選び・計画・登山届

引き返す判断の基準は?どこで決める?

公開日  運営:登山の疑問100運営事務局

もっとも確実な基準は、出発前に決める「引き返し時刻(ターンアラウンドタイム)」です。「この地点に何時までに着かなければ、山頂の手前でも引き返す」と決め、守ります。ほかにも①天気の悪化(雷鳴・強風・視界不良)、②体調不良やケガ、③予定より大きな遅れ、④道の状態が想定より悪いときは、迷わず引き返すのが原則です。

引き返し時刻の決め方

引き返し時刻の決め方 1 下山完了時刻を決める 日没の2〜3時間前 2 下りの時間を見積もる コースタイム×自分の倍率 3 引き算する 山頂での引き返し時刻 4 共有する 仲間と家族に伝える
引き返し時刻の決め方

たとえば、下山完了を14時、山頂からの下りに3時間かかるなら、山頂の引き返し時刻は11時です。11時に山頂の手前にいても、そこで引き返します。

引き返すべきサイン

引き返すサイン 天気 雷鳴・雷注意報 強風で体があおられる 霧で道が見えない 体 頭痛・吐き気 足がふるえる 仲間の元気がない 時間・道 予定より1時間遅れ 道が荒れている 水や食料が足りない
引き返すサイン

引き返せない心理

  • 「せっかく来たのに」という気持ち(交通費・休み)
  • 「あと少しで山頂」という思い込み
  • 仲間に「やめよう」と言い出せない

これらは誰にでも起こる心理です。だからこそ、判断の基準を出発前に決めておき、その場の気分で変えないことが大切です。

グループで判断するコツ

  • 「やめよう」と言った人の意見を必ず尊重するルールにする
  • 一番体力のない人のペースで判断する
  • リーダーは、時間と天気を声に出して共有する

山は逃げません。引き返した山は「また来る楽しみ」が残ったと考えましょう。何度か引き返した経験は、判断力のある登山者になるための大事な財産です。

出発時刻とコースタイム、日没の時刻から、引き返す時刻を逆算できる下山時刻の計算ツールも用意しています。

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