滑らないための基本は、滑りやすい所に足を置かないことです。濡れた木の根、コケのついた岩、傾いた岩、濡れた木道、落ち葉の下の石は特に滑ります。どうしても足を置くときは、足裏全体で真上から体重をかけ、斜めに踏み込まないようにします。靴底の溝がすり減っていないかも確かめましょう。
滑りやすい場所と対処
| 場所 | 滑る理由 | 対処 |
|---|---|---|
| 濡れた木の根 | 表面がつるつる | またいで避ける。踏むなら真上から |
| コケのついた岩 | 水分と表面のぬめり | 乾いた岩や土を選ぶ |
| 傾いた岩 | 靴が斜めに滑る | 平らな所を探す |
| 濡れた木道 | 木の表面が滑る | 小股でゆっくり。ストックにはキャップ |
| 落ち葉 | 下に石や根が隠れている | 足で探りながら |
| ぬかるみ | 泥で靴底が埋まる | 端の固い所を選ぶ(植生を傷めない範囲で) |
重心の置き方
滑るのが怖いと、体が後ろに傾きがちですが、重心が後ろにあると、かえって足が前に滑ります。重心を足の真上に置き、膝を軽く曲げるのがコツです。
靴底を確かめる
- 溝がすり減っていると、雨の日に滑りやすい
- 靴底に泥が詰まったら、木の枝などで落とす
- 古い靴は靴底がはがれることもある(登山靴の手入れと寿命は?靴底がはがれることはある?)
警察庁の統計では、2025年の遭難の原因の約2割が転倒でした。転倒は骨折や滑落につながることもあります。「ちょっと滑っただけ」を甘く見ず、滑りやすい道ではペースを落としましょう(登山中の転倒を防ぐには?なぜ転ぶ?)。
出典・参考:警察庁「令和7年における山岳遭難の概況等」(スポーツ庁 山岳遭難対策関係資料に収録)(2026年11月時点で確認)