放射冷却は、よく晴れて風が弱い夜に、地面や地表付近の熱が空へ逃げて、朝にかけて大きく冷え込む現象です。山では、平地以上に冷え込みが強く、秋には霜が降りたり、登山道や木道が凍ったりします。テント泊や早朝の出発では、予想よりかなり寒くなることを前提に準備しましょう。
放射冷却が起きやすい条件
山で起きること
- 朝の気温が大きく下がり、霜が降りる
- 木道や岩が凍って滑りやすくなる
- テントの内側が結露し、寝袋が湿る
- 谷あいや窪地には冷たい空気がたまり、特に冷える
寒さ対策
- テント泊では、季節に合った寝袋と、地面からの冷えを防ぐマットを使う(寝袋(シュラフ)はどう選ぶ?温度表示の見方は?、テント泊のマットは必要?種類は?)
- 早出のときは、防寒着、手袋、帽子を着けて歩き始める
- 朝の凍結に備えて、秋の高い山では軽アイゼンを持つこともある
- 温かい飲み物を保温ボトルに入れておく
放射冷却の朝の楽しみ
放射冷却で冷え込んだ朝は、雲海が見られることもあります(雲海が見えるのはどんなとき?)。空気が澄んで、遠くの山がくっきり見えることも多く、早起きの価値がある朝です。
テント場を選ぶときは、窪地や谷底より、少し高く平らな場所のほうが冷え込みがやわらぐことがあります(テント場ではどこに張ればいい?設営のマナーは?)。