登山道のすれ違いは、登りの人を優先するのが基本とされています。登りはペースを崩すと疲れやすく、下りの人の方が足元と前方がよく見えるためです。ただし決まりではなく、その場で安全に待てる方が待つのが一番です。待つときは、谷側ではなく山側に寄って立ち止まり、ひと声かけて道を譲りましょう。
すれ違いの基本の流れ
なぜ登り優先と言われるのか
- 登りは一度止まると、再び歩き出すときに体力を使う
- 下りの人の方が、前方と足元の状況を見渡しやすい
- 下りは勢いがつきやすく、止まって待つ方が安全に立ち止まれることが多い
ただし、下りの人が狭い所を通過中なら、登りの人が広い所で待つのが自然です。「登り優先」はあくまで目安で、相手の様子とその場の地形で判断します。
山側に寄る理由
すれ違いの際に谷側に立つと、相手のザックや体がぶつかったとき、バランスを崩して転落する危険があります。必ず山側(斜面の上側)に寄って待ちましょう。ザックを背負ったまま体を山側に向けると、相手と接触しにくくなります。
谷側で待つと、ザックが当たっただけで転落の危険があります。どんなに急いでいても、谷側には立たないでください。
場所別のすれ違い方
| 場所 | すれ違い方 |
|---|---|
| ふつうの登山道 | 登りの人を優先。広い所で山側に寄って待つ |
| 狭い道・やせ尾根 | 一人ずつ通過。先に入った人が通り切るまで手前で待つ(やせ尾根や高度感のある道が怖いときは?) |
| 岩場・鎖場 | 鎖は一人ずつ。通過中の人がいる間は手前で待つ(鎖場やはしごはどう通過する?) |
| ガレ場 | 落石に注意。真上や真下に人がいる時は通過を待つ(落石を防ぐには?落ちてきたらどうする?) |
| 団体とのすれ違い | 団体が先に通るか、団体の側が待つかを声で確認(団体で登山するときに気をつけることは?) |
声かけのコツ
- 「お先にどうぞ」「こちらで待ちます」と、どちらが動くかをはっきり伝える
- 譲ってもらったら「ありがとうございます」
- 後ろに仲間が続く場合は「あと3人来ます」と人数を伝えると親切
休憩中に道をふさがないことも大切なマナーです。休むときは、登山道から少し離れた広い場所を選びましょう(登山の休憩はどれくらいの間隔でとればいい?)。