エスケープルートは、予定の道を最後まで歩けなくなったときに、途中から安全に下山できる道のことです。天気の悪化、体調不良、ケガ、予定より大幅な遅れなどに備えて、「どこまで来たら、どの道で下りるか」を出発前に決めておきます。特に縦走や長いコースでは、エスケープルートの有無が安全を大きく左右します。
エスケープルートの例
- 別の登山口へ下りる短い下山路
- ロープウェーやケーブルカーの駅
- 山小屋(泊まって天気の回復を待つ)
- 来た道を引き返す(もっとも確実なエスケープ)
使う判断のタイミング
「まだ行ける」と思ううちに判断するのが大切です。疲れ切ってからでは、エスケープルートの下りにも時間がかかり、転倒の危険も高まります。
- 予定の通過時刻より30分〜1時間以上遅れた
- 雷鳴が聞こえた、雷注意報が出た
- 仲間が足を痛めた、気分が悪いと言っている
- 雨で岩場が濡れ、この先に難所がある
エスケープルートの落とし穴
エスケープルートが必ずしも安全とは限りません。人が少なく荒れている道、沢沿いで増水すると危ない道、下山口からの交通がない道もあります。実際に使える道かを、最新の情報で確かめておきましょう。
稜線の縦走では「この小屋を過ぎたら、次の下山路まで○時間逃げ場がない」という区間を把握しておくと、どこで判断すべきかがはっきりします(縦走とは?はじめての縦走の計画の立て方は?)。