はっきりした線引きはありませんが、一般にハイキングは整備された道を気軽に歩く野外歩き、トレッキングは山麓や高原を何日も歩く旅、登山は山頂をめざして山道を登り下りする活動を指します。言葉より大事なのは「標高差」「道の状態」「天気が崩れたときの逃げ道」です。同じ山でも季節やコースで危険度は大きく変わるため、言葉ではなくコースの中身で準備を決めましょう。
3つの言葉のおおまかな違い
| 呼び方 | 歩く場所 | 標高差の目安 | 主な装備 |
|---|---|---|---|
| ハイキング | 公園、遊歩道、低山の整備道 | 数十〜数百m | 歩きやすい靴、雨具、水 |
| トレッキング | 山麓、高原、峠道(数日かけることも) | コースによる | 登山靴、ザック、宿泊装備 |
| 登山 | 山頂をめざす山道、岩場や雪道も | 数百〜2,000m以上 | 登山靴、雨具、防寒着、地図、ライト |
標高差は目安で、決まった定義ではありません。旅行会社やガイドブックごとに呼び方が違うこともよくあります。
「ハイキング」でも油断は禁物
警察庁の統計では、2025年の山岳遭難の目的別で多いのは登山ですが、ハイキングや山菜・きのこ採りでも遭難は起きています。整備された道でも、日没、雨、道の分岐、転倒は同じように起こります。ハイキングだからと雨具やライトを置いていくのは避けましょう。
どれから始めればいい?
- 舗装路や公園で2〜3時間歩いても疲れないか確かめる
- 標高差300〜500m、往復3〜4時間ほどの低山で「山道」に慣れる
- 慣れたら標高差800m前後、歩行6時間前後の山に進む
- 山小屋泊やアルプスは、日帰りで体力と装備に自信がついてから
最初の山の選び方ははじめての登山はどの山がいい?初心者向けの山の選び方、必要な装備は登山をはじめるのに最低限必要なものは?でくわしく紹介しています。
迷ったら「ガイドブックやアプリで初級とされ、山頂まで標高差500m以内、下山が明るいうちに終わるコース」から始めると失敗しにくくなります。
出典・参考:警察庁「令和7年における山岳遭難の概況等」(スポーツ庁 山岳遭難対策関係資料に収録)(2026年11月時点で確認)